欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は、他の政策委員が公言する大幅利上げに警告を発し、過剰な行動は景気後退のリスクを高めると主張した。 インフレ上昇は今や、経済見通しの急激な悪化を伴っている」と指摘。「こうした状況で、過剰に急で大幅な利上げはリセッションリスクを高めることになる提言している。 ECB政策委員からは、次回の10月27日の政策判断で0.75ポイントの利上げを求める声が相次いでいる。委員会内で最もハト派寄りの1人であるビスコ氏は最近、金融政策について発言機会を減らしているものの、言葉を慎重に選んで語っている。 ロシアからの天然ガス、石油の供給が断たれている現在、インフレ上昇を止める 術は無いという厳しい経済環境にEU全体の各国が見舞われている。