中国税関総署が発表した9月のロシアからの石油輸入量は前年同月比22%増の746万トンだった。国内精製マージン(利ざや)が低迷する中、独立系精製業者がより安価なロシア産の購入を増やした。
最大の石油輸入相手国であるサウジアラビアからの輸入量は753万トンで、前年比5.4%減となった。
1─9月で輸入量を見ると、サウジからが前年同期比1%減の6584万トン。ロシアからは約9%増の6426万トンと、僅差で2位となっている。
過去2年間、イラン、ベネズエラ、そして最近ではロシア産石油の中継地としてよく利用されているマレーシアからの輸入は405万トンに達し、過去最高を記録。また、8月にゼロだった米国からは9月に約79万5000トン輸入した。
EU諸国がロシアからのエネルギーを輸入しなくなりインフレは10%を超えて
財政が逼迫しているが中国が代わりに石油を輸入し潤沢なエネルギー資源を確保している時点で経済秩序の均衡が保たれない可能性を示唆している。