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年金2000万円問題、死ぬまで働き続けなければならないのか?

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人生100年時代と言われる今、働く高齢者の数は18年連続で増え続けている。

2021年4月に「改正高年齢者雇用安定法」が施行され、企業が高齢者の継続雇用や就業機会を確保しなければならない年齢は65歳から70歳に引き上げられた。

現在、65歳以上の4人に1人、65〜69歳の2人に1人が働いていることになる。

一方、高齢者の労災事故件数は増加しており、労災申請件数もここ20年の間に2倍にまで増加した。

2021年には労災死亡事故の4割以上を高齢者が占めるという事態になっている。

今年2月に新潟県の製菓工場で発生した火災事故では亡くなった6人のうち4人が68歳から73歳の女性パート従業員だった。

火災が発生したのは午前0時近く。

彼女たちは夜勤で働く女性清掃員で、午後9時~午前2時にベルトコンベヤーの清掃業務にあたっていたという。

増加する労災事故の中には、若い人が敬遠しがちなキツくキケンな仕事に高齢者が従事した結果、事故に巻き込まれたという例も報告されている。

2021年の労災事故で最も多いのは「転倒」だが、若者と比べ、高齢女性の「転倒」の危険性は20代の16倍になるというデータもある。

このほど当事者団体が中高年シングル女性2000人に対して実施した「中高年シングル女性の生活状況実態調査」のデータが公表され、死ぬまで働き続けなければ生活が立ち行かない現実が浮き彫りになった。

この調査は40歳以上のシングル女性を対象にしているため、主たる生計者である比率が86%と高い。

うち9割近くが就労しているが半数以上が非正規雇用である。高齢者についてみると65歳〜69歳で66%、70歳以上の46%が働いていることが明らかになった。

これは女性全体の就業率が65歳〜69歳で40%、70歳以上で25%と比べても高い。

家計状況は厳しく、70歳以上では43%が100万円未満の年収しかなく、貯金等の資産がまったくない人が1割。

年金は「無年金あるいは5万円未満」14%、「5〜10万円未満」41%と半数以上が年金10万円を下回った。

年金だけでは生活が立ち行かない高齢者は少なくないが、加えてシングル女性が貧困に陥りやすい理由には現役時代の賃金の低さがある。

この女性のように厚生年金に加入していても、男女間賃金格差や非正規雇用による影響で受給できる年金額が低い。

さらに標準世帯をモデルに作られた年金制度の問題がある。

女性は結婚し夫に扶養される存在とみなされて制度が設計されたため、専業主婦を優遇する第3号被保険者制度などは積極的に導入された一方、シングル女性は存在しないもののように扱われ、死ぬまで働かなければ生活が立ち行かないような低年金が宿命づけられた。

”女性活躍”が進む現在も年金や税保障制度は何一つ変わっていない。

このまま行けば、単身化、非正規化がすすむ氷河期世代以降、貧困に陥る女性たちがさらに増えていくことは目に見えているだろう。

同調査では、「いつまで働くか」という設問に 「働ける限りはいつまでも」「生きている限り、 死ぬまで」と答えた人は全体の 66%であったが、非正規雇用では79%にまで上昇する。

 

死ぬまで働き続けなければならない現実は肉体的、精神的にあまりにもつらい。

このような状況になってきたからこそ、政府は積み立てNISAの非課税を無期限化することを検討している。

要は、積み立てNISAで金融資産を積み上げて老後は年金とNISAのダブルインカムで生計を立ててほしいという国のメッセージと感じられる。

今後も年金問題は起きるので早い段階から積み立てNISAをすることをお勧めします。

死ぬまで働くのは無理があるので金融資産の積み上げが老後の鍵になるのは間違いない。