カタールW杯グループリーグ第3節が30日に行われ、D組ではオーストラリア代表とデンマーク代表が対戦。
後半にMFマシューが決勝点を挙げてオーストラリアが勝利し、2006年ドイツ大会以来となる決勝トーナメントを決めた。
D組は1位のフランスが早々に16強入りを決めており、残り3チームで1枠を争う展開に。
勝利すれば自力で、引き分けの場合は、他会場のチュニジアがフランスに引き分け以下で終われば決勝トーナメント進出が決まるオーストラリア。
対するデンマークは勝利が最低条件で、勝ったうえでチュニジアが引き分け以下なら2位確保、チュニジアが勝つと得失点差の争いになる状況でキックオフを迎えた。
今大会はじめて最終ラインを4枚でスタートしたデンマークは、攻撃的な4-1-2-3を敷く。
オーストラリアも布陣をこれまでと変えて、中盤の底を2枚にした4-2-3-1のフォーメーションにした。
立ち上がりは両チームともミスが続いていたが、デンマークが流れを引き寄せる。11分、右サイドから攻めてMFイェスパー・リンドストロームがシュートチャンスをつくった。
直後には、DFヨアキム・アンデルセンの縦パスを、FWマルティン・ブライトバイテがフリックしてオーストリアDFラインの背後に送ると、MFマティアス・イェンセンが強烈なシュートを見舞ったが、GKマシュー・ライアンの好守に阻まれる。
ハーフタイムの時点では、D組の2試合はどちらもスコアレスで、1位フランス、2位オーストラリアという状況で後半へ。
オーストラリアは最初の交代枠を使って、MFキアヌ・バッカスを投入した。
後半に入り、前半のように攻められなくなっていたデンマークも、交代に踏み切り、一気に2枚替え。14分に、MFミッケル・ダムスゴーア、FWカスパー・ドルベリがピッチに入った。
デンマークの交代から1分後に、試合は動いた。自陣ペナルティエリアまで攻め入れられていたオーストラリアは、ボールを奪うと一気にカウンターへ。
FWライリー・マッグリーのスルーパスにレッキーが抜け出すと、そのままペナルティエリア内まで持ち上がる。
DFヨアキム・メーレが対応するも、レッキーは抜き切る前に左足を一閃。GKカスパー・シュマイケルが左手を懸命に伸ばすも及ばず、シュートはゴール右隅に吸い込まれた。
最低でも2ゴールが必要になったデンマークは、前に人数をかける。193cmの長身FWアンドレアス・コルネリウスも起用に踏み切るが、5バックで中央を締めるオーストラリアを崩せないまま、試合終了。
デンマークの2大会連続の16強入りはかなわなかった。
強豪デンマークとの激闘を制しオーストラリアが決勝トーナメント進出を決めた。
16年ぶりの決勝トーナメント、勢いそのままどこまで勝ち進むのか大注目である!