欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのマクルーフ・アイルランド中央銀行総裁は5日、ECBが政策金利を3%以上に引き上げるシナリオも考えられると述べた。
ロイターとのインタビューで、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)が3%をやや下回るとの市場想定に関する質問に対し、ターミナルレートに関して言及し始めるのは「時期尚早」とした上で、「3%を超えるシナリオも考えられる」と指摘。「インフレがピークに達したかどうかは分からないが、ピークに達したと言うのはためらわれる。
11月の速報値で伸びが鈍化したという事実だけで、状況が好転するとは限らない」と語った。
ヨーロッパ諸国が石油、天然ガスの高騰で未曾有の高インフレで既にスタグフレーションになっているので利上げするにしても利下げするにしても苦渋の決断をするところまで追い詰められている経済状況になっている。