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欧州ガス指標価格、1年4カ月ぶり安値、良好な供給見通しで

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欧州の天然ガス指標価格は、供給見通し改善を手掛かりに売りが加速、2021年9月以来の安値に下落した。

中国のガス在庫が十分な量となり、同国のガス輸入業者は購入分を欧州へ振り向けざるを得ない状況だ。

16日の取引で指標の天然ガス先物価格は一時15%安。年初来これまでに27%値下がりしている。

輸入業者は中国でのガス価格が下落し、在庫が積み上がっていることから、2月と3月の出荷分を欧州へ回そうと試みている。

中国の経済再開が需要を押し上げ、欧州から中国へガスが流れていくとの懸念は緩和された。

エネルギー価格が記録的に高騰し、各国経済に打撃を与えた激動の2021年を経て、今年のガス相場は落ち着きを取り戻しつつある。

インフレが減速し始め、リセッション(景気後退)不安も後退する中で、最悪期を脱した可能性があるとの楽観的な見方も欧州で浮上している。

これは長期にわたる暖冬が大きな要因だ。気象予報によれば、欧州では今週は寒波が見込まれているものの短期的な寒さで終わり、ガス在庫を大幅に減らすほどではなさそうだ。

欧州ガス在庫は需要が抑制されている一方で液化天然ガス(LNG)の輸入が順調なことから、この1カ月ほとんど手つかずとなっている。

ヨーロッパは暖冬なのでガスの需要は減少しているが気候次第で天然ガスの価格、インフレ率は乱高下すると予想される。