米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が24日発表した2023年の利益見通しは、市場予想を上回った。
抗がん剤「ダラザレックス」を含む医薬品に対する需要が安定的に推移し、物価高とドル高の影響が緩和されるとしている。
J&Jは通年の調整後1株当たり利益は10.45─10.65ドルと予想。アナリスト予想の中間値10.35ドルを上回った。
ただ、新型コロナウイルス感染急拡大している中国で病院での医療処置が制限され、医療機器の売上が上半期に軟調になる可能性があるとの見方を示した。
22年第4・四半期決算は医療機器の需要減を受け、売上高がアナリスト予想に届かなかった。
ただ、医薬品の売上高は131億6000万ドルと、予想の131億4000万ドルを上回った。ダラザレックスの売上高は20億8000万ドル。
リフィニティブがまとめたアナリスト予想は20億2000万ドルだった。
一時項目を除く1株当たり利益は2.35ドル。アナリスト予想平均の2.23ドルを上回った。 新型コロナウイルスワクチンの研究プログラムと製造能力の変更に関連しする費用として、8億2100万ドルを計上した。
医療系は景気後退と関係なく需要があるので今年もグロース株よりバリュー株の方が優位だと予想される。