バイデン米大統領と中国の習近平国家主席による電話会談は、米政府当局者が期待していたほど早期には実現しない見通しであることが、事情に詳しい複数の関係者の話から分かった。
同関係者が匿名を条件に語ったところによれば、電話会談設定に向けた米国側の要請に対し、中国指導部はまだ返答していない。
米当局者は以前、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が13日に閉幕した後すぐに実現するだろうと語っていた。
米当局は現在、電話会談が行われるのは台湾の蔡英文総統が4月初旬に米国に立ち寄った後になると予想している。蔡総統はマッカーシー米下院議長と面会する可能性があり、中国当局はこれを既に批判している。
電話会談の時期に関する米当局者の見解についての質問に対し、米国家安全保障会議(NSC)のワトソン報道官は「匿名の当局者による無駄な臆測」に過ぎないとし、「両首脳は向こう数週間のある時点で会談するだろうが、具体的に発表するものはない」とコメントした。
米中関係はロシア、台湾有事問題もあり関係は両国で悪化しているので当面は首脳会談を行われないと思われる。